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澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网と涸沼のかかわりを茨城町の公式プロモーション誌『Sun』が紹介

 このほど配布が開始された東茨城郡茨城町の公式プロモーション誌『Sun』の最新号では、関東唯一の汽水湖として知られる「涸沼(ひぬま)」が特集されており、澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网の創設当初につくられた涸沼研究室(その後、涸沼臨湖実験所)から現在の地球?地域環境共創機構(GLEC水圏環境フィールドステーションに至る涸沼との関わりも紹介されています。

涸沼は、茨城町?鉾田市?大洗町をまたいで広がる汽水湖で、ヤマトシジミやニホンウナギ、ヒヌマイトトンボなどに代表される様々な生物の生息地として広く知られています。湿地としての国際的な重要性が認められ、2015年にはラムサール条約湿地にも登録されました。澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网では、1949年の大学創設後間もなく、涸沼のほとりにある民家の一室を借りて涸沼研究室を開設。その後も新たに建てられた涸沼臨湖実験所を拠点に、湖沼環境の研究?教育がさかんに行われていました。1972年には水圏環境の研究?教育の中心施設を潮来市の北浦湖畔に移し、それが現在の地球?地域環境共創機構(GLEC)水圏環境フィールドステーションへと引き継がれていますが、現在でも同ステーションの教員や学生は、涸沼での調査を続けています。

 茨城町の公式プロモーション誌『Sun』は、茨城町秘書広報課が運営する「いば3ふるさとサポーターズクラブ」という市民ネットワークによって企画?制作されており、おおむね1年に1~2回のペースで発行されています。市民ネットワークによる独自の視点からの取材?構成とデザイン性の高さから、2024年には「いばらきデザインセレクション」のコンテンツ?情報デザイン部門で知事選定を受けました。
 1月より配布が開始された最新号の特集タイトルは、「春告魚を探して―沼と人々のいとなみ―」。1960年代まではさかんに獲れたものの現在は姿を見なくなったヒヌマニシンの存在にフォーカスし、地元の漁師さんに話を聞くとともに、当時の貴重な標本が残されている水圏環境フィールドステーションの取組みにも迫っていくという構成です。企画?制作にあたっては澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网も全面的に協力しました。

 記事では、澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网の学生であった頃から涸沼を中心とした汽水域の魚類生態研究を続けている同ステーションの金子誠也助教のフィールド調査に同行した様子を紹介。さらにそこから時間をさかのぼり、かつて涸沼臨湖実験所を利用して研究を行っていた森野浩名誉教授へのインタビューを通じて、往時の様子を振り返ります。

 また、潮来臨湖実験所分室の取り壊しの際に、加納光樹教授らにより発見された、1960年代のヒヌマニシンを含む涸沼の魚類標本が、半世紀の間の涸沼の魚類相の変化を復元するのに役立ち、それが現在の金子助教の研究につながっているという経緯も記されています。

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 『Sun』は「いば3ふるさとサポーターズクラブ」に入会することで入手できるほか、澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网図書館1階のインフォメーションラウンジでも部数限定で配布しています。また、公式WEBサイト(https://www.town.ibaraki.lg.jp/iba3/_sun/)ではこれまでの号も含め、PDFファイルでダウンロードできます。ぜひご覧ください。

DSC_1518_trim.jpg 涸沼での取材を終えた金子助教(中央)と『Sun』制作チームのみなさん