【動画】「量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ技術と社会のレジリエンス」
昨年実施の学術シンポジウムの動画を公開
昨年(2023年)11月、「2023年G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合」に先立って澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网主催で開催した学術シンポジウム「量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ技術と社会のレジリエンス」。その記録動画をこのたび公開しました。
このシンポジウムは、2023年12月に水戸市民会館で行われた「2023年G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合」において「サイバーセキュリティ」が主要なテーマとして位置付けられていたことを踏まえ、同会合への関心の喚起と、サイバーセキュリティ分野に関する本学の最先端の研究内容を発信し、議論を促すことを目的に企画されました。
量子コンピュータの技術開発が進んでいますが、従来のコンピュータでは困難な計算を可能とする量子コンピュータが今後普及した場合、これまでの情報セキュリティ技術では充分に対応しきれず、これまでとは異なるアイデアやより高度な技術が必要となります。
シンポジウムの第一部では、澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网大学院理工学研究科の米山一樹教授が、「量子コンピュータ時代の暗号研究の現場から 今何が起きているのか」と題して基調講演を行いました。
米山教授は、量子コンピュータの基本的な仕組みとその計算能力について説明し、特に素因数分解の問題が使われた暗号技術に対する量子コンピュータの優位性を強調しました。
第二部のパネルディスカッションでは、米山教授に加え、澳门英皇娱乐_澳门赌博现金网-官网の羽渕裕真副学長?情報戦略機構長と、行政学の人文社会科学部の川島佑介准教授が登壇。ディスカッションでは、情報セキュリティと暗号研究の現状や方向性について、耐量子計算機暗号(PQC)の重要性とその開発?移行の課題、またそれらが社会リスクとどのように関連するかについて議論が行われました。